絵をかくとき、みなさんは何で絵をかきますか?
えんぴつ、カラフルなペン、絵の具、、、
いろいろありますが、今回の材料はお花紙。 そうです。お花飾りをつくるアレです。どんな活動になるのでしょうか?
活動の流れ
おはながみはふわふわで光を透かします。
画用紙に色を重ねてはりつけるととてもきれいで、子どもたちはきっと心をつかまれるはず。
1回目
今日は絵の授業です。でも絵の具は使いません。お花紙で絵をかきます。お花紙を楽しく貼りながら、思いついたことをしてみよう。
今回は、お花紙をちぎって貼る活動を十分に楽しむことが一番大切なことです。
色を組み合わせることで、表れる感じが変わっていくこと
重ねてはると下の色が透けて新しい色が生まれること
ぺったり貼るだけでなく、くっしゃっとしてから貼るとおもしろいこと
ボンド水で貼り付けるとき、画用紙にすーっとくっついていくのが気持ちいいこと
他にもあるでしょうが、そんな楽しさを十分に味わえるように進めていきます。
今回、支援が必要なのは、お花紙のちぎり方くらいです。お花紙には破りやすい方向(紙目)があることと、思った形にするためにはちょっとずつちぎるとうまくいくことを伝えただけです。
実際、活動を始めるといろんなところから「みてみて~」という声が聞こえてきます。自分がすごいと思ったことは自然と伝えたいと思うんですね。「みてみて」ラッシュで大忙しですが、、、次第に落ち着いていきます。
表現のしかたも子どもによって違っていて、
具体的なものを描こうとする子
形や色のきまりをつくって、画面をつくっていく子
どんどん貼りつけて、変化を楽しんでいる子
この時、お花紙の茶色を用意してなかったんですが(人気ないかと思ったから、、、)
センセイ茶色ないの?
という子続出。
ごめ~ん。用意してなかった。
と伝えて、しばらく立った時
おっ!!!! 茶色、発明した!!!
ええとね、紫色の上にオレンジ色を重ねるとできる!
反対やったらできない!ふしぎ!!
と興奮気味で教えてくれました。
その後、まわりの子たちにその技が受け継がれていってプチ茶色ブームがおきたとさ。
1回目はこんな感じで楽しく終了~
2回目(終わり)
2回目はお花紙を貼るだけでなく、さらなるアイテムを投入です。
1つ目 万能の呼び声高い 水彩絵の具
2つ目 お手軽さNo1 マジックペン
どちらも、お花紙をではできなかった細かい表現ができるので、子どもたちは大喜びです。もちろん、何を使うかor使わないかは子どもたちに任せます。
ここでのセンセイの役割は、見守ること。もちろん活動が停滞している子には声を掛けますが、基本は子どもを信じて待つのです。
完成作品
評価規準や準備に関して
評価規準
知・技 お花紙の触った感じや色が透ける特徴が分かり、重ねたり組み合わせたりと表し方を工夫する。
思・判・表 お花紙の触った感じや色が透ける感じを基に、イメージを持ちながら表したいことを考えたり、自他の作品から見方や感じ方を広げたりする。
主 お花紙を用いて表現したり鑑賞したりする学習活動に進んで取り組む。
準備
・お花紙 1色500枚入りで500円くらい。20種類くらいある。 ほしい色×1つくらい用意
@カタログ注文
・木工用接着剤(俗にいうボンド)詰め替え用 3㎏で600円くらい @カタログ
※ボンドと水を1:2で混ぜてボンド水をつくる。ボンド水は便利。
・画用紙 今回は四つ切サイズ
・絵の具セット 自分で用意。ボンド水をぬる時も自分の筆を使う。
・マジックペン 図工室のもの(染料系と顔料系、どちらもあります。)
まとめ
えんぴつで下書きをして、はみ出さないように色をぬる。
それだけが絵をかく方法じゃないです。もっと言えば、花をかいたり風景をかいたり怪獣をかいたり、何か具体的なものを描くことだけが表現じゃありません。
お花紙を貼ることの楽しさに引き込まれて、つぎつぎと試しながら貼っていく。そのこと自体が表現だと思います。
こちらがそれをしっかりと、認めてあげられるようになりたいと思っています。
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